建廃大手・タケエイが花巻市でバイオマス事業に参入

建設廃棄物大手のタケエイが、来年度開業の青森県津軽地方での木質バイオマス発電事業に続き、新たに岩手県花巻市において、森林間伐材等を原料とする木質バイオマス発電事業に参入することを目的に、「花巻バイオマスエナジー」を設立すると10月14日に発表した。

同時に、関東・甲信地域を中心に公共街路樹の剪定枝、公園等公共施設の伐採材及び造園業、建設業から排出される剪定枝などを回収し、バイオマス発電用原燃料及び有機肥料としてリサイクルを行っている富士リバースを子会社化することも発表した。

事業の発端は、タケエイが東日本大震災発生後、東北地域(岩手県、宮城県、福島県)で災害廃棄物の処理・リサイクル事業を担ったこと。事業終了後も、復興の一端を担うことを目的に地元自治体・諸団体と協議を進めた結果、安定的なベース電源であるバイオマス発電の事業化に行きついたという。

事業は、花巻市、岩手県、周辺自治体、原料供給を担う地元森林事業者、製材事業者からのバックアップを得て進められる。

売電開始時期は2016年度中を予定しており、FITまたはPPSでの買取契約を検討している。発電量は6,250kW(運転時間24時間/日、年間運転日数 340日/年)で、総事業費 20~30億円となる。事業予定地は花巻市大畑地内。開業2年目には年間13億円程度の売上を見込んでいるという。

タケエイは経営課題として「①必要な原燃料の長期的・安定的確保(森林間伐材と都市ごみ由来の廃木材)、②発電プラントの安定稼働のための運転管理体制の構築、③地元との協調体制の構築、④財務の安定性確保、⑤売電手法の多様化、⑥山林保全・山林創出のための新規技術の取り込み(「バイオマス資源作物」生産技術等の検討)」を挙げている。

本格的に発電事業への参入を進める同社の今後の動きが注目される。

花巻バイオマスエナジー事業スキーム

花巻バイオマスエナジー事業スキーム


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THINK WASTE 編集部

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