
中部電力 三重県にグループ初のバイオマス発電所建設

発電所は2015年2月に着工、2016年6月に運転開始予定。建設予定地の多気クリスタルタウン工業ゾーンは液晶(クリスタル)産業を中心とした工業・商業の集積地で、中電プラントサービスは2013年9月に木質バイオマス発電所の建設用地として多気町に立地を申し込んでいた。
多気町を含め、三重県の面積の3分の2を森林が占める。木質バイオマス発電所の建設により、県内で大量に放置されている間伐材を利用し林業振興に生かす。燃料となる木質チップは年間約6.5万トンを利用する計画だ。
中部電力グループは再生可能エネルギーのうち太陽光・風力・小水力発電に取り組んできた。バイオマス発電は愛知県の「碧南(へきなん)火力発電所」で、石炭に木質と下水汚泥を混焼させる方式を採用しているが、バイオマスを100%利用する発電所は今回が初めてのケースとなる。
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