
「SFC(スマートフードコンサンプション)構想研究会」設立 三井化学や日本総研など

三井化学株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:淡輪 敏)は、シンクタンク及びサービスアプリケーション開発企業、大手小売業と共同で、一般家庭における食品消費の最適化とそれに基づくフードチェーン全体の効率化の方策を検討する「SFC(スマートフードコンサンプション)構想研究会(以下「本研究会」)」を設立した。
SFC構想(以下「本構想」)は、デジタルトランスフォーメーションを導入することで、一般家庭における食品消費の最適化を「実態のデータ化」によって実現させ、さらにフードチェーン全体の持続可能性の向上や効率化まで図ろうとするものだ。小売り、データ解析、アプリケーション開発、ビジネスモデルの検討など各領域に専門性を有するプレイヤーが連携し、エコシステム型のプラットフォーム事業の社会実装を志向する。
本研究会では、フードチェーン全体の効率化の起点として「食品消費の最適化」に着目し、その実現のためのサービスのあり方、ビジネスモデル、技術的実現可能性などの研究を行う。
研究の中心となるのは、冷蔵庫内の個々の食材を識別し数量や鮮度のデータを取得する機能、そして取得したデータを活用するアプリケーションのあり方について。本研究会では、それらを活用することによって、例えば、消費者にはスマートフォンやスマートスピーカー等を通じて手軽に利用できる、全く新しい食品消費の最適化支援サービスの提供が実現すると構想している。また、企業がそのサービス提供から得られるデータを基に消費者のライフスタイル(食材の嗜好、健康意識、価格志向等)を推定し、マーケティングや商品開発に活用できるようにすることも検討する。
【検討するサービス例】
・外出先からもリアルタイムで冷蔵庫内の状態が確認可能。買い忘れや買い物の重複を防止
・冷蔵庫内の在庫食材の数量や鮮度(消費・賞味期限)のデータを基に、最適な消費順序や調理レシピを提案
・冷蔵庫内の在庫情報や購買履歴はネット通販システムと連動、必要な食材を自動注文・決済
■研究会メンバー
以下の4社の事業者のほか、大手SIer、大手小売業が参画。
・伊藤忠インタラクティブ株式会社
・凸版印刷株式会社
・株式会社日本総合研究所
・三井化学株式会社
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■活動期間
2019年9月30日まで
※写真はイメージ
【引用サイト】三井化学・日本総研など、「SFC(スマートフードコンサンプション)構想研究会」を設立