宮崎県川南町の木質バイオマス発電所 稼働開始

3月28日、くにうみアセットマネジメント(所在地:東京都千代田区、山﨑養世代社長兼最高経営責任者)と宮崎森林発電所(所在地:宮崎県児湯郡川南町)は、5.75MWの木質バイオマス発電所「宮崎森林発電所」の竣工式と落成式を行った。

竣工式及び落成式には、地元関係者、建設工事関係者の方々を中心に約200名が参加。くにうみアセットマネジメントの山﨑養世社長は、「木質バイオマス分野は地域への貢献度がきわめて大きい事業です。素晴らしい木の資源を持つ宮崎は、日本を代表する林業と木質バイオマスの可能性を持っています。本事業はバイオマスのパイオニアの経営者と協働し、川南町、宮崎県、国からの支援を全面的に受けて行います。間伐材を使い電気を作ることで、地元に雇用を生み、森林の適切な保全も確保でき、20年安定した形の収入をもたらすことができます。昨年立ち上げた弊社の九州支社も4月から本格的に稼動です。これから、町長や地域の皆様、県、国とも一体となった地域作りを進めていきたいと思います」と挨拶した。

同発電所は、発電出力 5.75MWの木質バイオマス発電所で、2014年5月に着工し、2015年3月31日に竣工。年間発電電力量は、約4,550万kWhになる見込みで、これは一般家庭の年間消費電力量約10,000世帯分に相当する。売電開始は、2015年4月1日からを予定。

 発電所の燃料は、未利用間伐材、林地残材を中心に年間約72,000トンの木材を使用する予定で、集めた木材は貯木場で一定期間乾燥後、自社でチップ化する。

これまで、山林で主伐、間伐が行われても、それを運搬する物流機能(人員、機器、物流網)がないことが森林組合・林業者の間で大きな問題となっていた。同発電所では、宮崎県内の木質バイオマス発電所で唯一、自社で木材を山林まで引き取りに行く事業モデルを採用、県、町、森林組合、林業者から高い期待が寄せられている。また、発電所への木材供給支援を設立主旨とする、県内の有力森林組合によって構成された「宮崎県北部地域川南バイオマス発電林業振興協議会」も発足されている。

同発電所は、くにうみアセットマネジメントがメインスポンサーとなり、2.4億円を出資し、山下商事ほか地元企業等が1.5億円を出資。環境省が主導する地域低炭素化出資事業を行う補助事業者である一般社団法人グリーンファイナンス推進機構が3億円を出資(優先株)している。この他、JA三井リースから14.1億円の融資、宮崎県から無利子融通(補助金)10.5億円、川南町から補助金3.5億円の交付を受けている。

 建設は、住友重機械工業や地元建設会社が中心に行い、稼働後は宮崎森林発電所が中心となって発電設備の運転・維持管理・保守を行う。発電電力は特定規模電気事業者(PPS)へ売電される。

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THINK WASTE 編集部

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