
信州F・POWERプロジェクト 木材加工施設が完成

信州で進んでいる林業再生事業「信州F・POWERプロジェクト」で、中核となる木材加工施設が長野県塩尻市に完成し、4月10日、竣工式が行われた。式には阿部守一長野県知事ほか約350人の工事関係者らが出席した。
「信州F・POWERプロジェクト」とは、長野県、塩尻市および、征矢野建材が、東京大学や信州大学と産学連携し、林業再生や循環型地域社会の形成、地域の活性化を図る総合的な森林バイオマス資源活用事業。F・POWERの名称には、Forest=豊かな森林を活かし、Future=未来につなぐ、Factory=最先端の工場という意味が込められている。
同プロジェクトでは、木材加工と木質バイオマス発電の施設を併設し、木材の新たな持続的需要の創出と循環型社会の形成を目指す。
今回、完成した木材加工施設は、県内初の集中型木材加工施設で、アカマツや広葉樹を主体に原木消費量10万㎥/年を利用し、無垢材のフローリングを中心に生産する。
建設予定の木質バイオマス発電施設については、今後、参加企業の出資及び金融機関の融資に関わる調整を経て、平成27年度前期に着工予定。平成29年3月の完成を目指す。
*本記事に掲載している写真と本文は関係がありません