
兵庫パルプ工業 敷地内に3基目のバイオマス発電設備を建設

パルプの製造・販売メーカーである兵庫パルプ工業(本社:兵庫県丹波市、井川雄治社長)は、5月19日、新たなバイオマス発電事業の開始を決定したと発表した。
同社は1993年にパルプ廃液(黒液)燃焼による発電設備(38,700kW)を設置し、余剰電力の販売を開始。2004年にはリサイクル材を燃料とした発電設備(18,900kW)も設備しており、今回、敷地内に3基目となるバイオマス発電設備を新設する。
事業者となるのは、同社の子会社「パルテックエナジー」。新バイオマス発電設備では、パルプ材に適さない木質チップ、林地残材、製材バーク、開発材、未利用のリサイクル材を使用する。投資額は約80億円。発電出力は22,100kWで、2017年12月の稼働を予定。
兵庫パルプ工業では、新設備の完成により、あらゆる木質資源をパルプ原料及びバイオマス燃料として活用することで、地域の森林・林業の再生に貢献していく方針。
新発電設備は今年1月、5号バイオマス発電設備としてFITの認定を受けている。
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