
フジコー 一戸フォレストパワーを完全子会社化

廃棄物処理・リサイクル事業を手がけるフジコー(本社:東京都台東区、小林直人社長)は、6月29日の取締役会で、同社が65%の持分を保有する株式会社一戸フォレストパワーの株式を追加取得し、完全子会社化することを決定した。
同社は、平成25年12月18日に、岩手県二戸郡一戸町で森林資源を活用した木質バイオマス発電事業に着手するため、株式会社エナリス(本社:東京都千代田区、村上憲郎社長)と合弁で一戸フォレストパワーを設立した(エナリスの持ち分35%)。
現在、平成28年初旬の営業開始に向け建設等の準備を進めているが、意思決定の迅速化と収益性の向上を図るため、エナリスが保有する出資持分の全てを譲り受け、完全子会社化することとした。
フジコーは、産業廃棄物及び一般廃棄物のバイオマスを主としてリサイクル処理事業を行っている。平成19年より木くず等のバイオマス資源をエネルギー源として発電を行なうバイオマス発電施設の事業化も開始しており、自社で使用する電力を削減するとともに、余剰電力を売電する事で、CO2の削減を推進している。
同事業では、岩手県二戸郡一戸町に発電会社及びバイオマス燃料製造会社を設置し、岩手県及び秋田県北部、青森県南部の森林木材を燃料として、自然エネルギー電力の発電を行い、別途設立予定のPPS(特定規模電気事業者)を通じ、地元の小中学校、役場等の公共施設、事業会社へ電力供給を行う計画だ。
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