藻類産生オイル 輸送用燃料への新変換法を開発

 東北大学大学院工学研究科の冨重圭一教授、中川善直准教授、筑波大学生命環境系の渡辺秀夫研究員らの研究グループは、藻類が産生する炭化水素スクアレンをガソリンやジェット燃料に変換する新手法を開発した。

 同研究は、下水処理にオイル産生藻類を活用する「東北復興次世代エネルギー研究開発プロジェクト」の一部として行われ、藻類から得られるオイルの利用拡大の鍵となる。

 石油枯渇と二酸化炭素排出量削減を目的としたバイオ燃料の開発が、活発に行われている。近年、筑波大学の渡邉信教授らが、水中有機物を餌としてスクアレンを高効率で生産するオーランチオキトリウム18W-13a株を発見。東日本大震災を契機に筑波大学・東北大学・仙台市が協力し、都市下水を浄化しつつスクアレン等を生産するプロジェクトが「東北復興次世代エネルギー研究開発プロジェクト」の一課題として始まった。

 今回開発した手法では、ルテニウムを酸化セリウムに高分散に担持させた触媒を用い、スクアレンを水素化させて得られるスクアランを水素化分解させることで分子量の小さい燃料用炭化水素を得る。既存の石油改質技術で得られる燃料と異なり、毒性のある芳香族成分を含まず、安定性が高く低凝固点の分岐飽和炭化水素のみで構成されることが特長だ。既存の石油改質手法に比べて生成物組成が単純で、触媒安定性にも優れているという。

情報元:
藻類産生オイルの輸送用燃料への新変換法の開発 | プレスリリース | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

ss 2015-07-06 12.43.18


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THINK WASTE 編集部

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