ユニリーバ、着色されたPCRプラスチック樹脂を活用した美容商品パッケージの特許を申請

ユニリーバは、パーソナルケア、美容、化粧品、在宅ケア、食品包装などの分野で使用可能な黒いプラスチックPCR材(※1)を活用した複層包装素材を開発し、国際特許を申請した。本開発により、これまではリサイクルが難しかった色付きのプラスチック資源の循環を促進し、ヴァージンプラスチックの大幅な削減が期待される。
※1 : PCR材:ポスト・コンシューマー・リサイクル材。1度商品としての役割を果たした材料から再生されたリサイクル原料

引用元より

色付きのプラスチック資源の循環は以前より課題となっており、灰色のPCR材を近赤外線(NIR)で検出可能な黒色顔料で着色した製品の開発はこれまで業界全体で取り組まれてきた。中でも、灰色のPCR材に着色した際の製品の色は、ヴァージン材を同色で着色した色と大幅に異なるため、販売は難しく、特にプレミアムな製品のパッケージとしては適さない品質だった。加えて、カーボンブラック顔料を使用するとリサイクル施設や加工業者で広く使用されているNIR(近赤外線)選別システムでは検出できない可能性があり、実用化には至っていなかった。

今回ユニリーバは、PCR材を内層と外層に使用する多層構造を採用することで、高密度ポリエチレン(HDPE)を中心としたPCR材料を95%以上使用し、近赤外線(NIR)で検出可能かつ、消費者が許容できる黒色のパッケージングの製造に成功した。
多層設計にすることで外側のN-PCR(ナチュラルなPCR材)層のみにさらに濃い色の着色が可能になり、また、外装が内装を覆うことで、内装に使われるJ-PCR(色のあるPCR材)が持つ悪臭の低減にもつながる。

この多層パッケージのための材料調達は容易にでき、N-PCR(ナチュラルなPCR材)は牛乳や乳製品などのボトルから、J-PCR(色付きPCR材)はその他の消費者向け色付きのボトルなどのプラスチック廃棄物から調達できる。ユニリーバによれば、N-PCRとJ-PCRの両方が、ヨーロッパではViridor、QCP、Bia、北米ではKW plasticsなどの様々なサプライヤーから調達が可能だという。


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THINK WASTE 編集部

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