アサヒG、ビールの麦芽を活用した紙を開発

アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 勝木敦志、以下アサヒG)は、ビールや麦茶の製造工程で発生する「焙煎麦芽粉砕物」をアップサイクルして製造するサステナブル紙「モルトペーパー」を、山陽製紙株式会社*1と共同で開発した。10月下旬からアサヒGの外食事業を行う株式会社なだ万とアサヒフードクリエイト株式会社の店舗でランチョンマットやコースターとして使用される予定だ。将来的にはその他にも名刺や封筒、製品段ボールなどへの活用も視野に入れ事業化を目指す。

焙煎麦芽粉砕とは、黒ビールや麦茶を製造する際に、焙煎する過程で裂けるなどして使用できなくなったもの。現状、一部を飼料として活用しているものの、さらに高付加価値での活用を目指し「モルトペーパー」の開発に至った。今回の開発は山陽製紙と共に行っており、焙煎麦芽粉砕を粉砕し牛乳パック由来の再生パルプにすき込むことによって、和紙のような高級感のある見た目と手触りのある紙に仕上がったという。厚紙と薄紙を作製し、用途によって使い分けができるようになっている。

アサヒGでは、これまでも自社の製品の製造過程で発生するさまざまな廃棄物や副産物を活用し、新たな製品として市場に出す循環型社会の構築を目指してきた。今回の「モルトペーパー」をさらに展開させていくことで、廃棄物削減だけでなくアップサイクルによってさらなる持続可能な社会の実現に貢献していきたい考えだ。

*1:製紙メーカー。オフィスで排出される不用なコピー用紙を回収しアップサイクルを行う事業や、廃棄される梅の種やビールの大麦粕、コーヒー粕などを炭にしてすき込んだ紙などオーダーメイドな紙づくりをはじめ、環境に配慮した取り組みを展開している。また、工場の電力は再生可能エネルギーを使用するなどサステナブルな取り組みに注力している。
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THINK WASTE 編集部

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