NEDO タイでバイオエタノール製造技術の実証開始

NEDOとタイ王国工業省サトウキビ・砂糖委員会(OCSB)が、タイ王国内に建設を進めてきたバイオエタノール製造プラントが完成、8月29日に実証運転を開始した。砂糖の製造工程で発生するサトウキビの搾りかす(バガス)からバイオエタノールを効率的に製造する技術の実証を行うもので、2017年2月までの実証運転を通じ、食料と競合しない未利用資源の有効利用を検証する。

 タイ王国は、近年の急速な経済発展で、エネルギー消費量が著しく増加傾向にあるが、その大半を輸入に依存しており、エネルギー供給不足への対策が喫緊の課題となっている。タイ政府はエネルギー安定供給のために、バイオエタノールの増産を目指す方針を掲げる。 
タイ王国は、世界トップレベルのサトウキビ生産量を誇る。砂糖の製造工程で、原料のサトウキビから砂糖を抽出した時、バガスと呼ばれるサトウキビの搾りかすが発生する。バガスは、通常製糖工場でボイラ燃料として使用されるが、製糖工場で必要な量は供給量の60~80%、残りは余剰バガスとして廃棄されているのが現状だ。

 NEDOは、食料と競合しないバイオマス資源として余剰バガスを原料とし、バイオエタノールを効率的に製造する技術を実証する。具体的には、月島機械が長年開発してきた酵素生産微生物による酵素オンサイト生産技術と同時糖化発酵技術を用いて、安価にバイオエタノール製造を行う。

NEDOでは、将来的にタイ国内だけでなく、サトウキビの栽培を行っている東南アジア地域へ普及を拡大、温室効果ガスの排出削減を目指す。

ss 2015-09-15 12.25.01


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