日立造船 ホーチミン市の汚泥処理プロジェクトを受託

 日立造船(大阪市住之江区、谷所敬社長兼COO)は、環境省の委託事業である「平成27年度アジア水環境改善モデル事業」で、「ホーチミン市におけるセプティックタンク汚泥処理プロジェクト」を一般財団法人都市技術センター(大阪市)・京都大学と共同提案し、採択された。
ホーチミン市では、近年の急激な経済成長に伴う工業化および都市化が進行する一方で、下水処理施設の普及率が10%未満にとどまっている。同市では、分散型排水処理方式のセプティックタンク(腐敗槽)の設置が義務付けられており、下水汚泥処理の重要な役割を果たしている。同市におけるセプティックタンクの普及率は80%に達しているが、セプティックタンク汚泥の引き抜き・清掃等の適切な管理が行われていないため、排水水質の悪化や地下浸透による地下水の汚染が懸念されており、セプティックタンク汚泥の適正浄化等が喫緊の課題となっている。
同プロジェクトでは、現地ニーズに合った有効な汚泥処理技術を検証することを目的に、日立造船が京都大学等と共同で、ホーチミン市内のセプティックタンク汚泥のデータ収集、分析および現状の処理方法の調査等を行う。また、現地のホーチミン市工科大学等と共同で、同社のメタン発酵技術を活用し、セプティックタンク汚泥の適正浄化および消化液を液肥とした農地利用を行い、無放流型・低コスト汚泥処理技術を実証する。
 同プロジェクトによりセプティックタンク処理水の地下浸透量を低減することで、河川の水質向上や公共水域での汚水拡散防止により公衆衛生の改善が期待でき、将来的には、セプティックタンク汚泥をメタン発酵処理することで生成したバイオガスを近隣工場等へ供給し、エネルギーの有効利用を目指す。


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THINK WASTE 編集部

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