
フィリピンボラカイ島、環境汚染深刻で観光客の立ち入りを禁止 ごみ発電を検討

フィリピン政府は今月26日から最大で半年間、中部・ボラカイ島への観光客の立ち入り禁止を決めた。約4キロメートルに及ぶ白いビーチが人気の同島は、米旅行専門誌が選ぶ2017年の「世界最高の島」ランキングで3位。観光客数は年間約200万人で国全体の観光収入の約2割を稼ぐとされる。
同島では、観光客目当ての違法建築が増え汚水の垂れ流しなどで海水汚染が拡大。今年2月に現地視察したドゥテルテ大統領は「まるで汚水ためだ」と非難した。また、山のように積み上げれたごみも問題視されており、廃棄物による水質汚染も危惧されている。
ボラカイ島政府、長期的な解決策の一つとして、廃棄物発電を検討している。すでに水面下で協議は進んでおり、パートナーの目処は立っている、と同国資源・環境省のジョナス R.レオン氏は語る。
同島では、一日あたり90トン〜115トンの廃棄物が発生していると見込まれており、メガワット級の発電ができるポテンシャルがあると同氏は期待している。
フィリピンでは、ごみ発電を検討している自治体は少なくない。例えば、ダバオ市では、処理能力1日600トン、12MW発電のごみ発電プラントの建設が4年以内に完成する予定である。その他にも、セブ島やルソン島などで、同様の施設の建設が検討されている。
ダバオ市では、2022年上期にプラント完成を予定しており、ごみ発電の呼び水になることが期待されている。このプロジェクトは、費用の一部の約5億円が日本のODAから出資されている。
※写真は参照サイトより引用
【参照サイト】http://bworldonline.com/boracay-eyes-waste-to-energy-facilities-amid-excess-garbage/