タイ、中国規制で廃プラ輸入が急増

 昨年末、中国が廃プラと紙ゴミの輸入を規制したことを受けて、タイの廃プラ輸入量が急増している。輸入元のトップの日本からは16倍に増え、輸出先は中国からタイへとシフトしている。専門家は、タイのリサイクル能力の改善が課題になるだろうと指摘している。タイ政府は、プラごみの削減のため、ペットボトルに使用されているプラスチックカバーを廃止する取り組みを始めた。

 タイ情報通信技術センターの情報をまとめたところ、タイの昨年7月の廃プラの輸出量は21,890tで、輸出先は中国が82%を占めていた。中国の規制が始まってからは減少し、12月には4,767tにまで下がった。今年の2月には1,764tにまで減少し、中国は国/地域別の輸出先で3位にまで後退した。代わりに韓国がトップに浮上した。

 一方で、昨年7月からタイの廃プラ輸入量が急増している。今年1月〜2月の輸入量は87,600tであり、昨年同月の6.9倍である。特に、日本、アメリカ、香港からの輸入が増え、日本は16倍(28,100t)、米国は41倍(17,100t)、香港は9.4倍(15,760t)である。タイでは昨年の11月から、単月の輸入量が輸出量を上回っている。

 プラスチックは発熱量が高いため、日本では廃プラ等から固形燃料(RPF)を生産し、石炭の代わりに利用している。また、食品トレー、ペットボトル、合成繊維の原料、自動車部品の原料としても再利用されている。専門家は、「中国の規制は東南アジアの国々がリサイクル技術を発展させる機会となりうるだろう」という。

 タイの天然資源・環境省公害管理局(PCD)によると、タイの一般廃棄物は15年実績で年間2,685万t、うち適切に処理されているものが834万t(31%)、リサイクルされているものが494万t(18%)、未処理のごみが半数以上の1,359万t(51%)となっている。

※写真は参照元より引用

【参照サイト】NNA.ASIA


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