シンガポール国立大学、食品廃棄から発電するハイテク小型バイオガスプラント開発

 シンガポール国立大学は、化学・生体分子工学部のトン・エンワー准教授と環境研究所のザン・ジンシン特別研究員で、上海交通大学との共同事業で、食品廃棄から電気と熱を作り出す自立式小型バイオガスプラントを開発した。

 プラントは、メンテナンスの手間は小さく、且つ快適なパフォーマンスと安全性を実現している。投入された生ゴミから電気や熱を作り出すだけでなく、その80%が農業・園芸に有益な肥料に生まれ変わることも魅力の一つだ。

 共同研究者の一人であるトン教授によると、「プラントにはセンサーがついており、処理が終わった時や何か安全面に問題が発生した時にリアルタイムで研究チームの携帯のアラームに通知が来るようにプログラミングされている。」という。

 発生した熱は水を温め、プラントの加温装置に使われ、プラントは最も微生物が活性化する50℃に保たれている。その他コントロールパネルやセンサー、ライト、モーター、ポンプ、ファンなども作り出された電気で運転されており、完全自立型のプラントとなっている。

 さらに、余剰電力はバッテリーに蓄電され、携帯やタブレットの充電装置として供給され、学生たちが恩恵を受けている。1トンの生ゴミで200〜400kWhの電力が作り出されると試算されているが、その量は食品の栄養分に依存する。例えば、炭水化物、タンパク質、脂肪の含有量の多い食品ごみが、ガス産出量が多い。

 装置はシンガポール国立大学寮のラッフルズ・ホール駐車場に設置されているが、20フィートコンテナに格納されており、様々な場所へ移動が可能である。バックアップ電力としてソーラーパネルが設置され、また雨水貯蓄タンクも付帯している。

 研究チームは、このシステムの拡大を目指しており、公営住宅団地での運用可能性や肥料の活用方法について探求している。昨年のシンガポール全体の食品ごみは約81万トン。

※写真は参照サイトより引用

【参照サイト】https://www.techexplorist.com/scientists-turn-food-scraps-green-energy-resource/14255/


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