トウモロコシ滓を利用するアメリカ初の商業規模セルロース系エタノール生産プラント、生産を開始

アメリカエネルギー省(DOE)は、トウモロコシ滓からセルロース系エタノールを作るアメリカ初の商業規模工場「プロジェクト・リバティ」が生産を開始したと発表した。

この工場は、酵母や酵素などを使ってセルロース系バイオマスを輸送用燃料に変換する生化学的技術を利用し、工場の半径30~40マイルの地元農家が収穫したトウモロコシの穂軸、葉、皮、茎などからセルロース系エタノールを製造する。全面稼働すると、年間2500万ガロンのエタノールを生産し、年間約21万トンのCO2排出削減になるという。

モニツDOE長官は、国内資源を利用するこうしたバイオ燃料は国のエネルギー安全保障を強化するとともに、農村部の経済開発や運輸部門の温室効果ガス排出削減に役立つとして、事業開始を歓迎した。DOEは、2007年から約1億ドルのコストを負担してこのプロジェクトを支援してきた。プロジェクト・リバティは、生化学的変換技術によるセルロース系エタノール製造を実際の運用条件で稼動させることで、他のバイオ燃料プロジェクトに役立つ情報を提供していくという。

なお、「プロジェクト・リバティ」は商業規模のセルロース系エタノールバイオ精油所としては国内2例目になる。最初の例は、2013年に植物性廃棄物、落葉・剪定材、都市ゴミから年間800万ガロンのセルロース系エタノール製造を開始した、INEOSバイオ社の工場である。

米DOE省が進めるバイオ事業に関する動画


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THINK WASTE 編集部

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