中国がゴミ不足 日本進出が加速

中国の廃棄物禁輸の影響を受けて、中国の資源回収会社が“ごみ不足”に陥っている。

中国塑料加工工業協会、塑料再生専委会の範育順(ファン・ユーシュン)常務副会長によると、中国には海外からプラスチックごみを輸入する会社が約1200社あったが、その3分の1以上が生産を停止し、3分の1は業務を海外に移転させ、残りの企業は国内で生き残りを模索しているという。

日本にも進出しており、日本に工場を建設し、輸出可能な再生原料に変えて中国に輸出する動きが出ている。

日中で廃プラのリサイクルを20年以上手がけてきた亜星商事(茨城県笠間市)は禁輸を受け、中国国内の工場を閉鎖し、今年から笠間市の工場で再生原料「ペレット」の量産を始めた。廃プラは禁輸対象だが、ペレットは一度溶かして小さな粒に加工したもので、新たなプラスチック製品などに再生される原料だ。ゴミにならずにリサイクルされるので、環境負荷がなく、禁輸の対象外。

中国の繊維メーカー大発の関連会社、大発関東(東京都新宿区)は回収したペットボトルを粉砕し、再生原料の小片にして主に中国へ輸出している。3月に操業を始めた埼玉県熊谷市の工場に続き、同県加須市でも今月に試験操業を始めた。

こうした中国系企業の動きについて、日本プラスチック工業連盟の加藤英仁事務局長は「中国では再生原料が足りないはずで、しばらくは日本から運んでもメリットがあるのでは」と指摘する。

※写真はイメージ

中国の資源回収会社が“ごみ不足”に、業務の一部を日本などに移転―仏メディア