廃プラ道路が世界で注目 アジアでも続々導入

最近、世界的に注目されているのが廃プラスチックを道路舗装材に活用するリサイクルである。アスファルト舗装の路面は、正確にはアスファルトに骨材を混ぜた「アスファルト混合物」が敷かれている。骨材には砕いたアスファルト、砂利、砂、石灰が使われることが多いが、その代わりに細かく破砕した廃プラスチックを使うことも可能。世界のどこでも道路は基本的な公共インフラなので、売り先(市場)としては申し分のない規模を持っている。

現在この分野で世界をリードするのはヨーロッパで、英国スコットランドのMacRebur社は廃プラスチックを破砕してアスファルトの「骨材」として利用する技術を開発した。同社によるとプラスチック混合アスファルトは従来のアスファルトより軽いが、耐久性が増して6倍長持ちするという。2016年から英国をはじめトルコ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどへ導入の動きがひろがっている。

なお、オランダのVolker Wessels社は2015年、廃プラスチックを「レゴ」のような箱状のブロックに加工して道路に敷き詰める別の方法の「PlasticRoad」を発表した。これは従来のアスファルト舗装に比べて約3倍の耐久性があるという。ロッテルダム市が自転車専用道路で導入を計画している。

インド、タイ、インドネシアでは国内企業が独自に技術開発を進めており、政府のバックアップを受けて実際に国内で施工している。インドはプラスチック混合アスファルトの道路延長がすでに10万キロを超え、南部カルナタカ州政府は、道路舗装でプラスチックをアスファルトと混ぜて使用するよう義務化した。ガーナ政府は同国のNELPLAST社が開発した廃プラスチックを砂と混ぜブロックに加工し道路に敷く方法を普及させて、リサイクル率70%達成を目指している。

ベトナムの紅河デルタ地方ハイフォン市のDEEP C(ディープシー)工業団地内でも、プラスチックごみをリサイクルして作る道路建設プロジェクトがスタートした。このプロジェクトは、米国の化学メーカー大手ダウ(Dow)が手掛けており、使用済みのビニール袋やプラスチックを道路の建設資材として再利用することで経済循環にも寄与すると期待されている。今回は約4tの廃プラを再利用して全長1kmの試作道路を建設。完成時期は2019年9月を予定している。

※写真はイメージ

【引用サイト】
プラスチックごみ問題に突破口?なんと持久力6倍、耐久力3倍の道路になった
ベトナム、国内初のプラスチックごみのリサイクル道路を建設へ


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THINK WASTE 編集部

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