【海外メディア】プラスチックリサイクルを刷新する企業たち

ブルームバーグによると、少なくとも60以上の化学メーカーが、プラスチックを炭化水素化合物に再生する革新的な技術の開発を競い合っているという。彼らが開発する技術はこれまでより一層進歩的な、クリーンかつヴァージン材並みのレジンを得られるプロセスだ。

誰にでも便利な素材や製品を開発する裏側で、海や生態系を破壊してきたことが明らかとなり、樹脂メーカーはブランドや消費者から巻き返しを求められている。Closed Loopのレポートによると、1200億ドルの市場規模がマテリアルリサイクル産業に潜在しているという。

従来の破砕・洗浄処理によるマテリアルリサイクルは、多種多様なプラスチック廃棄物を受け入れることができず、綺麗に洗浄されたプラスチックしか再生させることができない。結果として、食品容器のような廃プラスチックはほとんど埋立場に送られてしまう。

アメリカでマテリアルリサイクルされるプラスチックは10%以下で、再生プラスチックの流通量はプラスチック製品需要のわずか1/15に過ぎない。大手飲食料品メーカーの再生プラスチック使用の拡大が喫緊に求められている。

イーストマン社は、使い古したプラスチック化学物質レベルまで分解し、再びヴァージン材料を得るプロセスを開発している。近い将来には、埋立場に送られてしまうような混合廃プラスチックをリサイクルできる工場を商業規模でスタートされる計画だ。

モントリオールのスタートアップのポリスタイヴァート社は、ポリエチレンを溶解する抽出油を開発。高純度なリサイクルペレットを製造している。

その他にも、マイクロウェーブを使ってポリマーを分解するアメリカ企業や、酵素を使ったリサイクル事業を展開するフランスの企業など、今までにない低品質な廃プラスチックから高純度な材料を再生する技術を持つ会社が続々と登場している。

マッキンゼーによると、今後は毎年200億ドル程度の資本がプラスチックリサイクル技術開発に投入されると見込まれており、これはケミカル産業全体の平均投資金額の1/5にあたる規模だという。

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THINK WASTE 編集部

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