プラごみを授業料やバスの運賃、クーポンに 各国の取り組み

プラスチックごみを通過のように交換の媒介に利用する取り組みが増えてきている。

ナイジェリアのラゴスでは、「Recycle Pay Project(リサイクル支払い事業)」と名付けられたこのプロジェクトが始動した。国内最大規模のスラム街Ajegunle地区にあるMorit国際学校に通う子どもの教育費の一部を、お金ではなくプラスチック廃棄物で支払うことができるという取り組みだ。

親は、ペットボトル容器などのプラスチック廃棄物を施設に持っていき、そこで廃棄物の重さを計測。その重量をもとに換金し、それを学校に支払う教育費に充てることができるというシステムだ。

海外メディアによると、集まった廃棄物については、リサイクル業者が月に2回収集に来るという。

そして、このプロジェクトがスタートしてから、教育費の支払い遅延が減ったとの報告もあるようだ。

また、インド北東部アッサム州の学校が、授業料無償化の条件として児童らにプラスチックごみを収集・持参させるというプラごみ問題に対する取り組みを実施している。

州都ディスプール郊外にある学校「アクサル・フォーラム」に通う児童・生徒110人は毎週、自宅とその周辺から最多で20個のプラごみを集めて、学校に持参しなければならない。

このプロジェクトを立ち上げたムフタルさんによると、同校の授業料は昨年まで無料だったが、保護者らにリサイクル活動への参加を呼び掛けても耳を傾けてもらえなかったため、プラごみを「授業料」とする制度の導入を決めたという。ムフタルさんは、「本校でわが子に無料で勉強させたければ、授業料としてプラスチックを持たせるよう(保護者に)伝えた」と語った。

収集されたプラごみは、学校で有効活用される。児童らがペットボトルの中にポリ袋を詰めて「エコれんが」をつくり、それを使って新たな校舎や屋外トイレ、小道を建設している。こうした作業を担当する子どもには、賃金も支払われる。これは子どもを地元の石切り場での労働から引き離し、教育を受けさせるという同校が掲げるもう一つの目標とも一致する。

また、昨年からインドネシアの東ジャワ州スラバヤ市で導入されている、「ペットボトル5本」が運賃というユニークなバスは市民に定着しつつある。

所定の停留所やバスターミナルにごみを持ち込み、シールが貼られた乗車券と交換する仕組み。1・5リットルのペットボトル3本か、600ミリのペットボトル5本、240ミリのミネラルウオーターのカップ10個で、乗車1回分になる。バス車内にも専用の回収箱があり、乗車時にごみを持参して「支払う」ことも可能だ。バスターミナルの担当者によると、1日200人程がごみを持ち込むという。

市公園清掃局によれば、昨年4月の運行開始からこれまでに集まったごみは約80トン。うち39トンを競売入札にかけ、グレシック県のプラスチック・リサイクル会社が1億5千万ルピアで落札した。残る41トンは倉庫に保管されたままで、今後競売にかける予定という。

ただ、競売の収入だけでバスの運営費を賄うのは到底困難で、市は月1億ルピアの補助金を出している。スロボヨバスに関しては収益よりも環境面でのメリットを優先し、運行を継続する方針で、バスの台数を増やしたり乗車券を電子化したりする計画もあるという。

同じインドネシアの西ジャワ州では、パンガンダランビーチで観光客が集めたごみをホテルや買い物のクーポンに利用できるプロジェクトを開始する計画中だ。すでにビーチ周辺ん事業者の協力は得ているという。

パンガンダランビーチでプロジェクトが成功すれば、西ジャワ州の他の観光地にも展開したい狙いだ。

※写真はイメージ

【引用サイト】
ゴミで教育費を払う!ナイジェリアで始まった画期的なプロジェクトが話題
授業料は「プラごみ」で、インドの学校が画期的取り組み
運賃は「ごみ」で支払い スロボヨバス 運行1年、市民に定着
Trade Trash for Discounts in Pangandaran


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THINK WASTE 編集部

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