SAP、再生プラスチックのマーケットプレイスを構築へ

SAP SE(NYSE:SAP)は、再生プラスチックおよびプラスチック代替品の取引を拡大するために、SAP® Ariba®ソリューションを使用して新しいマーケットプレイスを構築すると発表しました。これは、使い捨てプラスチック製品のごみを削減し、最終的には全廃することを目的に昨年開始されたパイロットプログラム「プラスチッククラウド」が次の段階に入ったことを示しています。
このプログラムの第1段階では、ごみ削減の新たなアイデアを生み出すために、英国のプラスチックサプライチェーンから既存のライブデータを収集することに重点を置いていました。SAPは9月14日から22日に開催されたロンドン・デザイン・フェスティバルで、プラスチッククラウドの次なる段階について発表しました。
プラスチッククラウドの第2段階として、SAPはパートナーと協力して世界最大のB2BネットワークであるAriba® Networkを拡大し、再生プラスチックおよびプラスチック代替品サプライヤーのための新たなグローバルマーケットプレイスを構築することを発表しました。第2段階の目標は、Ariba Networkを使用して新しい再生プラスチックサプライヤーと購入企業とを結ぶことです。これには、Bantam Materials UK社を始め、OceanCycle社などの組織に認定されたサプライヤーが含まれます。OceanCycle社は、プラスチックサプライチェーンにおけるトレーサビリティを確立し、企業が自社製品に海洋プラスチックを使用できるよう支援する社会的企業です。
Ariba Networkを活用することでプラスチッククラウドは、企業がウェイストピッカー(廃品回収業者)のコミュニティを通じて再生プラスチックおよびプラスチック代替品の新たな供給元とより持続可能な形でつながることができるよう支援します。ナショナルジオグラフィックによれば、世界中で製造されているプラスチックの約40%が製品の包装に使用されている一方で、再利用されているプラスチックは5分の1に満たず、深刻な環境問題と健康問題を引き起こしています。Ariba Networkを介して取引されている包装材料は、年間で約100億米ドルに相当します。
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【引用サイト】SAP、再生プラスチックおよびプラスチック代替品サプライヤーの新しいグローバルマーケットプレイスを発表