コンゴ民主共和国は中部アフリカに位置する共和国体制の国だ。アフリカ大陸の中で2番目に面積が大きく、人口は8,134万人。2050年には、人口1億5,000万人を超えると予測されている。

コンゴ民主の環境問題の一つとして上がっているのが、ごみ問題だ。アフリカのきれいな街プラットフォーム(ACCP: african clean cities platform)が発行している「アフリカ廃棄物管理データブック」によると、同国では、1日に8,400トンのごみが発生していると推定されており、ごみの回収率はわずか25%。中でもペットボトルなどの廃プラスチックが近年増加している。

同データブックが発行された2019年8月27日現在で、廃プラスチックごみは全体の15%まで増加している。廃プラスチックだけでも1日に1260トンが廃棄され、その75%が収集されていない状況だ。

ブロックチェーン開発事業を手掛けるナンバーワンソリューションズは、コンゴ民主の首都キンシャサ州において、廃プラスチック処理に関する現地調査とブロックチェーン技術をもとにしたアプリケーション開発を2020年2月より実施する。

今回実施されるのは、廃プラスチックとエコポイントを交換するプロジェクトだ。キンシャサはコンゴ民主の中でもごみ問題が特に深刻だ。日本で行われた第7回アフリカ国際会議(TICAD7)に参加するために来日していたキンシャサのGentiny Ngobila Mbaka知事と面会を行い、MOUを2019年8月29日に締結し、今回のプロジェクトを同州から試験的にスタートする許可を得た。

プロジェクトの基幹となるシステムは、ナンバーワンソリューションズで開発をした「コイニティ」が使用される。コイニティは地域通貨構築システムだ。地域やグループなどのコミュニティで独自のコイン(ポイント)を発行できるシステムで、発行されたコインを使って商品を購入することや寄付することもできる。

現地調査や実証実験は、2020年1月から実施される予定。プロジェクトの内容は以下の通り。

  • 廃棄物処理装置をキンシャサの適切な場所に配置する
  • エコポイントを交換できる提携店舗を開拓する
  • 廃プラスチックの持参者に、エコポイントを付与する
  • 付与されたエコポイントを提携店舗で商品と交換する
  • 店舗で利用されたポイントを、現金と交換して店舗に振り込む
  • ポイントの原資は、コンゴ政府からの委託と決済事業の収益で回す

ナンバーワンソリューションズは、キンシャサ州でのプロジェクトの成果をもとに次はコンゴ民主共和国の他の地域に2021年3月を目途に展開。3年後には、アフリカ全土で利用できるように事業を拡大する計画だ。

【引用サイト】

ブロックチェーン技術で廃プラスチック問題を解決!コンゴ民主で実証実験が開始!

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THINK WASTE 編集部

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