
中国発スマートごみ箱スタートアップ、新しいビジネスモデルで1億6000万円規模の資金調達に成功

中国のスタートアップ企業「拓牛智能科技(Townew Intelligent Technology 以下、Townew)」が、シリーズAで1000万元(約1億6000万円)規模の資金調達を行った。スマートマニュファクチャリングを手掛ける「盈趣科技」が出資し、「滄海資本」が財務顧問を務めるそうだ。
Townewは2014年に創設された、住環境の再構築に取り組むスタートアップだが、手を汚さずに自動梱包・自動交換ができるスマートごみ箱をリリースしている。赤外線センサーを搭載し、非接触で蓋の開閉ができたり、防水機能があったりと全てのシーンで利用ができる。同社の展開するスマートごみ箱は1〜2級都市の中間層及びホワイトカラーをターゲットとしており、スタイリッシュな生活を追求する若者向けのデザイン。ごみ袋を搭載したカートリッジがセット(本体+付属消耗品)となり、専用カートリッジを継続して購入してもらうビジネスロジックだ。消耗品により客単価を上げ、多くの売り上げが見込めるという。
同商品はアリババなどのECサイト他、イトーヨーカ堂などで販売されている。また、北米や欧州、韓国、台湾、東南アジア、アラブ首長国、イスラエルなどでエージェント契約を結び販売されている。
Matthew氏によると、2020年の売上高は同期比70%増の約16億円規模に達する見通しだそうだ。Townewはごみ箱と消耗材に関する特許を500件あまり保有しており、同分野で先発優位性と技術力を有していると言える。同社は今後、日常生活からマタニティ、ベビー、ペット向けなどより多くのシーンでの応用を開拓していく考えだ。