グリーンウォッシュ企業を見抜く、新たな指標開発

イギリス・ロンドンに拠点を置くクリーンエネルギー・テック専門の投資ファンドLongspur Capitalと、同じくロンドンを拠点にするアドヴァイザリー企業Radnor Capital Partnersが共同で新たなクリーンエネルギー指標、Active Net Zero Clean Energy Indexを開発した。この指標開発の目的はエネルギー転換をリードする企業のデーターベースを作成し、さらにはこの指標を元にグリーンウォッシュ企業の識別を可能にすることだ。

この指標では脱炭素化へ向け取り組みを行っており、宣言したが失敗した、もしくは進歩がなかった企業を特定する為に活用できる。指標の開発者らは、現状いくつかの指標で「クリーン」であるという評価を受けている企業もActive Net Zero Clean Energy Indexではグリーンウォッシュとみなされる可能性があると述べている。

この新しい指標では、実質温室効果ガス排出量0に向けた各企業の達成目標ではなく、実績や具体的な貢献が評価される。また、今回の指標において重要な要素は、企業として自社の実質温室効果ガス排出量0の目標達成に向けて取り組んでいるだけでなく、他社を積極的に支援していなければいけないという点だ。

新たな指標では、IPCCの「1.5℃特別報告書」に記載されている持続可能な投資と企業活動に基づいて作成されたEUタクソノミー規則を基準として使用している上、国際エネルギー期間(IEA)のロードマップも追加基準として用いられる。
現状、指標では化石燃料に関わる企業や企業活動はマイナス評価が下されるが、今後、実質温室効果ガス排出量0への取り組みが大きく進歩した場合は、データベースに追加されることも考えられる。

この指標の発表に伴い、Longspur Capitalの主席研究員、Adam Forshthはネガティブスクリーニングや、単に「クリーン」や「グリーン」といったラベルに頼るのではなく、実質温室効果ガス排出量0へ向けた企業の積極的な参加度合いや進展を反映できる体系的な方法を確立したかったと述べた。

また、Radnor Capital Partnersの共同創始者兼取締役のIain Dalyは、今回の指標は「信頼」ということを中心に開発したと説明し、今回開発した指標によって、曖昧であったり、現実的ではない目標を掲げる企業ではなく、真に実質温室効果ガス排出量0の社会に貢献できる企業を選別せできるようになると述べた。


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THINK WASTE 編集部

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