CO2を活用し、リサイクル樹脂の品質を劇的に向上させる新技術

スペインのプラスチック研究機関であるAIMPLASの報告によれば、一定の圧力と温度のもと超臨界流体となった二酸化炭素を使うことにより、溶融されたポストコンシューマーリサイクル材(PCR材)から混合物や不純物を除き、形成するペレットの最終的な品質向上が可能になるという。

これまでAIMPLASでは、超臨界二酸化炭素(”supercritical CO2”)を用いてボトルから有毒物質を除染したり、鮮魚を入れていた発泡スチロールの匂いを脱臭してリサイクルする技術の開発・研究を進めてきた。

今回、印刷が施されたLDPE*フィルムを半透明フィルムにリサイクルする工程で使われる押出成型機に、超臨界二酸化炭素を継続的に注入する実験が行われた。その結果、超臨界二酸化炭素は従来の真空脱ガス法よりも効果的に揮発性有機化合物を除去できることが分かったという。

この工程を経て形成されたリサイクルプラスチックは、ジェル化や悪臭がなく、安定し優れた加工性を持つ。これらのフィルムは完全に透明ではないものの、光沢という点では優れた光学特性を備えており、包装フィルムや包装容器として使用できることが確認されている。

加えて、この論文では超臨界二酸化炭素が樹脂を完成品に形成する際の処理効率向上への活用の可能性にも触れており、洗浄や着色のプロセスを向上させる可能性があるという。

*LDPE:低密度ポリエチレン


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THINK WASTE 編集部

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