英国、年間490万トンの廃プラ処理が可能なリサイクルパークの建設へ

英国で、年間490万トンのプラスチック廃棄物を処理するために設計された、同国初の1億6,500万ポンド規模(日本円で約250億円)のプラスチックリサイクルパークの建設計画が実現へ向け一歩近づいている。

リサイクルパークでは2つの施設、パワーハウスエナジー社の革新的な技術を用いた、英国初の廃プラスチックの水素化施設と、食品・飲料包装材やペットボトルをリサイクルして新たな包装材を製造するPET(ポリエチレンテレフタレート)リサイクル工場がすでに認可を取得している。

今回の建設計画を進めているPeel L&P社の一員であるPeel NRE社の開発ディレクター、リチャード・バーカーは、今回のリサイクルパーク建設申請について次にように述べた。

「プラスチック廃棄物の問題は高い関心を集めており、さまざまな処理技術を一箇所に集めることで、リサイクル可能なプラスチックの量を最大限に増やし、英国北西部に循環型経済を生み出すことが可能だ。また、リサイクルできなかったプラスチックは、水素の製造を利用して、大型車やバス、自動車用の燃料として利用する予定だ。」

11月にグラスゴーで開催された世界的な気候サミット「COP26」の開催に向けて、今回の革新的なプラスチックパーク計画は、英国北西部の2040年までの脱炭素達成に向け大きく貢献する。この施設では埋め立てに比べ年間9万トン以上のCO2を削減することが可能だ。

今回の申請の詳細は以下の通りである。

マテリアル・リサイクル・ファシリティ(MRF):ガラス、紙、缶、カードなどの乾いたリサイクル可能な混合素材を分離し、リサイクルする。

プラスチック・リサイクル・ファシリティ1(PRF1):MRFからのプラスチックと事前に仕分けされ後に施設に到着した混合プラスチックは、プラスチ   ックの種類ごとに分離される。分離されたプラスチックは、PRF2または別の地域(プロトス)にあるPETリサイクル施設へ送られる。

プラスチック・リサイクル・ファシリティ2(PRF2):PRF1で分別されたプラスチックは洗浄後、フレーク状のプラスチックに加工され、食品包装材や飲料ボトルなどの新しいプラスチック製品に使用される。

複層素材リサイクル施設:プラスチック(ポテトチップスやベビー食品のパウチなど)を加熱することでプラスチックを油に分解し新たな製品の製造に利用し、残ったアルミニウムはリサイクルされる。

水素補給ステーション:プラスチックから水素を取り出し水素施設へと送られる。1日あたり最大1000kgの水素を車両に供給することができる。これは、プロトスの郊外から来る約20台の大型車と、プロトス内の業務に従事する同数の大型車の燃料として十分な量である。

この申請は今後議会で検討され、2022年初頭に決定する予定だ。


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THINK WASTE 編集部

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