世界初、エンドウ豆のたんぱく質を使用した可食・溶解可能な食用フィルムを英企業が開発

英企業のGousto Recipe Box社は、エンドウ豆のタンパク質を元にした食用フィルムを試作した。このフィルムは、プラスチックと同様のバリア性を備えており、廃棄されるのではなく、調理の際にお湯に溶けて無害化する。

同社は英国ケンブリッジ大学からスピンアウトしたXampla社と提携し、業務用ストック(ブイヨン)キューブの包装用途に特化した食用フィルムを試験的に開発した。Xampla社は、15年の研究と1年の開発期間を経て、エンドウ豆のタンパク質から作られた世界初の食用パッケージの開発に成功。本製品は、植物性タンパク質ポリマー、天然ポリマー、タンパク質ポリマーとも呼ばれる。この食用フィルムは、Gousto社の既存の小袋に代わるものとして試用されている。

本製品は、主にエンドウ豆のタンパク質素材を工学的に乾燥させてシート状にしたもので、プラスチックと同じように食品の風味や保存期間を保つことができると共に、包装材による廃棄物は一切出ない。また、この素材は、ヴィーガンでグルテンフリーである。

Xampla社のCEOであるSimon Hombersley氏は、「当社の製造工程では酢を使用しているが、最終段階の製品には酢の風味は消える。素材の正確な配合は企業秘密だが、すべて100%天然素材で、製品にもプロセスにも合成素材は一切使用していない。」と述べる。

「この食用ストックキューブの包装には、特別な二次包装は必要ない。他のクライアントと共に今後はペーストやパウダー、特定の液体への応用にも取り組んでいる」とHombersley氏は付け加える。

今後、この製品が顧客に全面的に展開された場合、Gousto社は年間17トン(18.8トン)のプラスチックを削減することができるという。本製品は、2021年11月から顧客への提供が開始される。


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THINK WASTE 編集部

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