世界初の再生プラスチック取引所が設立

アラブ首長国連邦(UAE)、アブダビに拠点を置くInternational Holding Company (以下IHC)は1月、再生プラスチックに特化した取引所であるRebound Plastic Exchangeと、その運営会社Rebound Ltd.の設立を発表した。再生プラスチックの品質やトレーサビリティーが保証され、信頼度の高いこの取引所は、世界中の需要家と排出家を効率よく結びつけることが可能になる。

2022年中頃から実際の取引が開始される予定となっており、取引所では、世界的な基準、証明書、保険、品質保証をサプライチェーンを通して確保するとしている。この取り組みは、プラスチックリサイクルの効率化やプラスチック汚染の緩和を図ると共に、新たな経済的機会の創出を目指しており、IHCは、再生プラスチックの経済規模は世界全体で150億ドル(約1兆7000億円)になると予測している。

昨今、各国の再生プラスチック使用の義務付けや、各メーカーによる取り組みなど、再生プラスチックへの需要は大きく膨らんでいる。一方で、OECDの報告によれば実際にリサイクルされているプラスチックは全体の14%〜18%であり、再生プラスチック需要と比較し供給が過少であるという現状がある。IHCはエレンマッカーサー財団が出した予測を引用し、2025年には600万トンの再生プラスチック不足が見込まれるとした。

今回設立された取引所は、国内におけるプラスチック原料の処理や消費能力が不足している国をターゲットに市場開拓を目指している。デジタルパスポートを用いたトレーサビリティーの確保を行うことで、バーゼル法を順守しながらプラスチック取引に参加できるようになるという。同取引所では、2025年までに約500万トンの再生プラスチックが取引されるようになると予測されている。

今後、取引所を通じた需要と供給の最適化が大きく期待される。


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THINK WASTE 編集部

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