ByFusion:リサイクル不可能なプラスチックを建築用のブロックに変える米スタートアップ企業

アメリカでは年間約4200万トンのプラごみが排出されている。これは、米国のリサイクルインフラがプラスチックの生産量に追いついていないこと、そして単純にリサイクルできないプラスチックがあるためだ。ロサンゼルスを拠点とするスタートアップ企業ByFusionは、この状況を変えることを使命としている。

同社は、スチームと圧縮を組み合わせて、リサイクル不可能なあらゆる種類のプラスチックを、ByBlockと呼ばれる標準的な積み木に成形する。フェンスや擁壁、公共のテラスやバス停など、あらゆるものの建設に利用できるブロックだが、真の主役はその製造に使用される特許取得済みの機械である。Blockerと呼ばれるこの重厚な機械は、プラスチックの山をブロック型に押し固めるもので、選別や洗浄の必要がない。長年の研究開発の結果、同社はロサンゼルスに年間450トンのプラスチックを処理できる生産設備を設置し、さらに全米で12台のBlockerを準備中だ。

現在までに103トンのプラスチックをリサイクルしており、2030年までに1億トン(米国の年間プラスチック生産量の約4分の1)をリサイクルすることを目標としている。最終的な目標は、米国内外のすべての都市にBlockerを販売し、自治体がプラごみを管理し、建築材料に変えるのを支援することだ。

画像:元記事から引用

このシステムは、魚網を含む、発泡スチロールを除くほぼすべての種類のプラスチックに対応している。また、プラスチックは溶かさず、溶融させるので、接着剤や糊、モルタルは必要ない。その結果、廃棄物が一切出ず、22ポンドのプラスチックから22ポンドのブロックができる。

Blockerには2つのサイズがある。一つは輸送用コンテナサイズで、1ヶ月に30トンのプラスチックを処理できるもの、もう一つは床置き型で、1ヶ月に90トン以上のプラスチックを処理できるものだ。大型のBlockerの価格は130万ドルで、投資額は大きい。また、Blockerは年間28万円からレンタルも可能だ。

今まで私たちは、一部のプラスチックは単純にはリサイクルできないと考えるようになった。したがって、ByFusionのような取り組みが本当に軌道に乗るかどうかは、消費者の再教育と自治体の努力が不可欠だ。リサイクルできないプラスチックのほんの一部でも、埋立地や海ではない出口を見つけることができれば、その見返りはとてつもなく大きなものになるはずであり、「もし2025年までに世界中で9,000台のBlockerシステムが設置されれば、1億トンという目標を達成することができる」とByFusion 創設者のHeidi Kujawaは語った。

マテリアルリサイクルが困難なプラスチックの活用用途を広げていく動きは世界中で活発になっている。


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THINK WASTE 編集部

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