米国最大級のバイオマス再生可能エネルギー・プラント開発

プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー(P&G)と、エクセロン・コーポレーション(EXC)の子会社であるコンステレーションは2月16日、P&G最大級の米国設備の操業を支援する最大50メガワットのバイオマス発電設備の開発を発表した。この発電設備により、P&Gの再生可能エネルギーの使用は大幅に増加、総エネルギーの30%を再生可能エネルギーから調達するという2020年の目標に近づく。
コンステレーションは、2億ドルの熱電併給設備を建設、所有、操業し、ジョージア州オールバニにあるP&Gの製紙施設に蒸気を供給、現地の電力会社であるジョージア・パワー向けに発電を行う。

オールバニの施設では、30年にわたり小型の現場用バイオマス・ボイラーを用いて廃材を再生可能な蒸気に転換し、総エネルギーの約30%を供給してきた。新施設では、P&Gの老朽化したボイラーを高効率の熱電併給バイオマス設備に代える。搬入されるバイオマスで蒸気を100%生成し、バウンティ・ペーパータオルとチャーミン・トイレットペーパーの製造で使用する総エネルギーの60~70%を供給する。
P&Gの持続可能性担当エグゼクティブスポンサーで、グループ・プレジデントのマーティン・ライアント氏は「P&Gでは、製造、梱包、納入、消費者使用にいたるあらゆる面で、製品の環境持続可能性の推進に取り組んでいます。このプロジェクトにより、当社最大級の世界的工場の1つを再生可能エネルギー源で操業でき、バウンティとチャーミンの2つの主力ブランドの環境フットプリントが削減されます。当社はこれを、当社の事業、消費者、パートナー、環境にとって有益なものだと考えています」と述べた。

また、コンステレーションの分散型エネルギー担当シニア・バイスプレジデントであるゲイリー・フロマー氏は「コンステレーションは、小売エネルギー供給および分散型発電の双方におけるリーダー企業であり、プロクター・アンド・ギャンブルの再生可能エネルギー目標を支援できる独自の立場にあります。お客さまはますます、操業効率と持続可能性を高める総合的なエネルギー・オプションを求めるようになっています。コンステレーションは、お客さまの価値を高める革新的でクリーンなエネルギー・ソリューションを提供することができます」と述べた。

同プラントに供給される燃料は、使用されなければ放置されて朽ち果てるか、焼却されるか、埋め立て地に送られる可能性のあるバイオマスで、この中には現地の林業作業で廃棄された樹梢、大枝、木枝、廃材、ピーカンの殻やピーナッツの外殻などの作物残滓、おがくずなどの製材所廃棄物などが含まれる。
現場では建設作業が開始されており、プラントは2017年6月には商業運転を開始する予定。建設により次の2年で最大500人の新規雇用を生み出し、継続的な運転が開始されれば、さらに50~70人の恒久的な現地雇用が創出される見込みだ。

P&Gは米国に本拠を置く世界最大の一般消費財メーカーで、世界約70カ国で事業を展開。代表的なブランドは、オールウェイズ、アンビピュア、アリエール、ダウニー、フェアリー、ファブリーズ、ウィスパーなど。

コンステレーションは、米国本土全体で家庭および企業向けに電力、天然ガス、エネルギー製品とサービスを小売供給する。米国大手エネルギー供給企業であるエクセロン・コーポレーションの子会社。

11


*本記事に掲載している写真と本文は関係がありません

この記事を書いた人

THINK WASTE 編集部

こんにちは、THINK WASTE編集部です。ご覧いただき誠に有難うございます。国内外のリサイクルの取組事例や再生可能エネルギー技術、資源循環型社会構想など、先進的な廃棄物利活用に関する情報をお届けいたします。