クボタ マレーシアでバイオガス発電事業を開始

 クボタ(本社:大阪市浪速区、木股昌俊社長)は、3月19日、マレーシアでパーム油の廃液から回収したガスを利用した、バイオガス発電事業を開始すると発表した。

 マレーシア、インドネシアの重要輸出産品であるパーム(あぶらヤシ)油の製造工場から排出される廃液は、ため池(オープンラグーン)で処理されることが多く、地球温暖化ガス(メタンガス)の大気放散や水質汚染が発生し、環境改善が大きな課題となっている。

近年、パーム油の消費者側からの環境保全要求は高まっており、パーム油製造企業はパーム油廃液のバイオガス回収設備と排水処理設備を導入し、環境保全対策に着手している。
 
クボタでは2012年10月、パーム油廃液処理設備をマレーシアで初受注して以来、提案活動を継続しているが、バイオガス回収設備・排水処理設備への初期投資は、中小規模のパーム油製造企業にとって大きな負担となる。
そこで今回、パーム油搾油工程で発生する廃液から回収したバイオガスを使用し発電し、売電収入によって初期投資を回収するスキームを提案。
パーム油製造企業の資金負担の軽減を目指す。

マレーシアでパーム油製造販売事業を行うSUL社が売電を目的として2013年7月に設立した特別目的会社(SPC)にクボタが出資。
発電事業を行うSPCを通じてパーム油製造企業の環境保全対策を円滑に進め、再生可能エネルギーを活用した環境保全活動を推進する。

 クボタでは、パーム油廃液処理の事業を通じノウハウを蓄積し、今後、プラント建設から運転、維持、管理まで一括受注できる体制を構築し、アジアでのバイオガス事業をさらに拡大していく方針だ。

発電事業のスキーム
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マレーシア国(BBC Biogas社向け)バイオガス回収設備全景
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THINK WASTE 編集部

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