
九電、太陽光・風力接続申込みを数か月保留に

九州電力は、2014年3月の1か月間で、それまでの1年分の申込み量に相当する約7万件もの太陽光の接続契約申込み(以下、申込み)が集中し、7月末現在の申込み量が全て接続された場合、近い将来、太陽光・風力の接続量は約1,260万kWにも達することが判明したと発表。
これらの全てが発電すると、冷暖房の使用が少ない春や秋の晴天時などには、昼間の消費電力を太陽光・風力による発電電力が上回り、電力の需要と供給のバランスが崩れ、電力を安定してお届けすることが困難となる見通しであるとの見解だ。
こうしたことから、同社は昼間の揚水運転の実施や地域間連系線を活用した九州外への送電など、現状で可能な最大限の需給バランスの改善策により、九州本土において再エネをどこまで受け入れることができるかを見極める検討を行い、2014年9月25日以降、数か月の間、既に接続申し込みを行っている事業者、今後新規申込みを行う事業者に対し、回答を保留すると発表した。
ただし、回答保留期間中においても、家庭用の太陽光発電(10kW未満)、太陽光・風力への蓄電池の併設や、バイオマス・地熱・水力発電の出力調整など、昼間に電力を系統へ流さない提案の場合は、個別協議に応じるものとしている。
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