
環境省 レジ袋有料化へ 素案提示

環境省は小売店で配布されるレジ袋について有料化を義務付ける方針を固めた。スーパーだけでなくコンビニエンスストアなども対象とする。
レジ袋1枚あたり数円の支払いが想定される。義務付けの方法は、包装材などの削減を義務付ける容器包装リサイクル法の改正などを軸に検討。2019年度にも経済産業省や農林水産省など関連省庁を含めて議論し、20年度以降の義務化を目指す。
国内で配布されるレジ袋は450億枚程度と推定され、そのうち約3割はコンビニが占める。コンビニ各社が加盟する日本フランチャイズチェーン協会(同)は「衛生面などの理由からふさわしくない」という反対意見も多い。
翻って環境省は19日、レジ袋の有料化の義務付けを含んだ使い捨てプラスチックの削減戦略の素案を示した。素案の中では、食品の包装容器の利用削減を含めて、使い捨てプラスチックの排出量を30年までに25%減らすという削減目標が示された。
素案では、植物などを原料とするバイオ素材のプラスチックの利用を約200万トンまで増やすことも掲げた。実用化に向けた開発を進めて、13年度の7万トンから大きく伸ばす。
日本は今年6月の「海洋プラスチック憲章」に署名しなかったことで国際社会から批判を浴びた。具体的な数値目標を掲げることで、環境政策のアピールを狙う。
※写真はイメージ
コンビニでもレジ袋有料化 環境省、数円を想定
レジ袋有料化、コンビニも対象 環境省が素案提示
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