
欧州議会本会議、使い捨てプラスチック製品の禁止法案を採択

欧州議会本会議は10月24日、使い捨てプラスチック製品の流通を2021年から禁止する法案を可決(賛成:571、反対:53、棄権:34)した。欧州委員会が5月28日に法案を提案(2018年6月5日記事参照)、「ストロー」「レジ袋」など一般利用されている10品目の使い捨てプラスチック製品が禁止対象となる。
さらに、禁止対象とはならない、代替品が存在しない品目(使い捨て食品容器など)についても、2025年までに25%削減することを加盟国に義務付けるほか、その他のプラスチック製・飲料用ボトルも、2025年までに90%のリサイクル率を達成することを加盟国に義務付ける。さらにプラスチックを含む、たばこ用フィルターなどについては、2025年までに50%、2030年までに80%まで削減する厳しい目標を課す。
なお、欧州のプラスチック産業団体であるプラスチックス・ヨーロッパは10月24日付で「使い捨てプラスチック製品など対象の定義が曖昧なため、加盟国当局レベルでの解釈や運用をめぐる混乱が生じる」「EU指令として機能しないリスクがある」との懸念を表明する声明を明らかにしている。
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