中国の資源循環利用産業、25年までに生産高85兆円に

7月7日、中国の国家発展開発計画委員会は、2025年をめどに社会全体をカバーする資源循環利用体制構築へ向け、『十四五』循環型経済発展計画を発表した。20年比で、主要資源生産性を 20%引き上げ、単位GDPあたりのエネルギー消費量を13.5%、水使用量を16%削減することが目標として掲げられた。

同計画は工業、社会、農業の3分野における第14次五カ年計画循環型経済発展の主要役割を3つ打ち出した。1つ目に、重点産業におけるリサイクル率向上や静脈サプライチェーン強化による、資源循環型産業体制の構築と資源利用効率の向上。2つ目に社会における資源回収と再製造産業の強化による、資源循環型社会の構築。3つ目に、農林廃棄物の効率的な回収・再利用を可能にする循環型農業方式の構築だ。

計画では第14次五カ年計画期間(2021−25年)の循環型経済分野に関する以下5大重点プロジェクトと6大重点行動を明確化した。

◆ 5大重点プロジェクト
1. 都市不用品・中古品循環利用体制の建設
2. 産業パークの循環化発展
3. 大口固形廃棄物総合利用モデル事業
4. 建築ゴミ資源化利用モデル事業
5. 循環型経済キーテクノロジーと装備のイノベーション

◆ 6大重点行動
1. 再製造産業の質の高い発展
2. 電気電子機器廃棄物の回収利用
3. 自動車使用の全ライフサイクル管理
4. プラスチック汚染全チェーンガバナンス
5. 宅配包装のグリーンなモデル転換
6. 動力車バッテリー廃棄物の循環利用

同時に、中国の資源利用効率の向上と、再生資源による原生資源の代替率の向上、さらに循環型経済における資源の安定供給のサポート・保証的役割が強調された。その上で以下、7つの目標を明確に示している。
1. 農作物のわらの総合利用率86%以上を維持
2. 大型固形廃棄物の総合利用率60%
3. 建築廃棄物総合利用率60%
4. 古紙の利用量を6000万トン
5. 屑鉄の利用量3億2000万トン
6. 再生非鉄金属の生産量2000万トン
7. 資源循環利用産業の生産高を5兆元(約85兆円)

データによると、屑鉄を原料とし1トンの鋼の生産する場合、鉄鉱石を原料とする場合よりもCO2の排出を1.6トン削減できる。中国では昨年2億トン以上の鋼が生産されており、4億トン以上CO2の削減が見込まれる。
これらの目標達成を促すため、政府は環境保護や省エネ・節水などの企業所得税優遇リストの範囲を拡大し、金融機関による循環型経済分野重大プロジェクトへの投融資の拡大を促進する。


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THINK WASTE 編集部

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