キリン ダンボール古紙の国内循環

キリンホールディングスは使った段ボールの古紙を国内で循環させる仕組みをつくる。古紙の回収事業者との契約を見直し、輸出しないよう求める。米中の貿易摩擦の影響で中国に輸出される古紙が急増し、国内価格がつられて高騰している。同社は段ボール原紙の国内需要の約1%を占める大口需要家だ。段ボール原料の古紙を国内で循環する仕組みを築き、資源の安定的な調達を狙う。

対象は、キリンビールとキリンビバレッジで出てくる古紙。自動販売機に商品を運ぶ際などに使う段ボールから出る。2020年末までに関東・関西で回収事業者の約30社と結んでいる契約を見直し、国内の製紙会社に必ず売るよう求める。契約が守られているかどうかを定期的に監査するほか、違反が見つかれば、取引解消や契約破棄も視野に検討していく。21年末までには関東・関西以外の事業者とも契約を見直すことをめざす。

キリンによると、食品業界でもこうした取り組みは珍しい。国内の製紙会社の調達に貢献できれば、自社の段ボールの安定調達にもつながると期待している。キリンと同様の動きが広がれば、古紙の価格が安定する効果も期待できそうだ。

キリンがこうした取り組みを始めるのは、段ボール価格が高騰していることがきっかけだ。

価格高騰の一因には米中貿易摩擦がある。中国は18年、米国産古紙に追加関税を発動。中国国内の古紙需要をまかなうため、相対的に割安になった日本の古紙に需要が集まった。その結果、日本からの古紙の輸出価格は18年には16年の最安値の2倍に上がった。日本での国内価格もつられて上がっている。古紙が原料となる原紙の市況も18年には年1割程度上昇した。

※写真はイメージ

【引用サイト】キリン、段ボール古紙を国内循環 貿易摩擦で価格高騰


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