日揮、廃プラのケミカルリサイクルプラント建設へ

日揮は28日、世界的に輸入規制が起きているプラスチックごみ(廃プラ)を化学原料に転換できるプラントの建設事業に乗り出すと発表した。廃プラを原料にしてエチレンなど基礎化学品の原料となるガスを生成できるようにする。

日揮は宇部興産や荏原環境プラント、昭和電工と共同で、2019年度中をメドに廃プラをガスに加工して処理するプラントの販売を始める。生成したガスはアンモニアやエチレンなどの基礎化学品の原料にできる。まず化学メーカーや素材メーカーに売り込む。

日揮をのぞく3社は技術を持ち寄って03年から川崎市内で廃棄物をガスに処理するプラントを稼働しており、国内の廃棄物の0.8%にあたる年7万トンを処理してきた。日揮はこの技術を応用したプラントを販売していく考えだ。

日揮は産廃業者と連携し、このプラント用の廃プラを調達する仕組みも整える。プラントの投資規模は数百億円かかるが、その後は廃プラの引き取り手数料を得られるうえ、材料代もかからなくなる。従来アンモニアをつくる際の原料だった天然ガスの調達も不要になる。エチレンなどを生成する場合はややコスト増になるが、アンモニアは従来とほぼ同価格でつくれるという。

廃プラの処理では、焼却時の廃熱を給湯や発電に利用するサーマルリサイクルという手法が一般的だ。ただ、二酸化炭素(CO2)排出が多く逆風が吹いている。廃プラを化学原料として使ってリサイクルする場合は従来よりCO2を削減でき、欧州やシンガポールなど環境意識が高い海外での販売も検討する。

化学原料としてリサイクルする方法は、国内の廃棄物のうち約4%にとどまっている。ただ、日揮以外でも千代田化工建設が廃プラを熱分解して石油製品を生み出す研究を進めている。

※写真はイメージ

【引用サイト】廃プラを化学原料にリサイクル 日揮がプラント事業


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THINK WASTE 編集部

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