国立研究開発法人 産業技術総合研究所と化学メーカーのDIC株式会社は2月26日、「DIC-産総研 サステナビリティマテリアル連携研究ラボ」を設立したと発表した。産総研とDICの保有する基盤技術を融合することで、ケミカルリサイクルとバイオリファイナリーを基軸とした機能材料開発を行う。

機能材料を原料として再利用できるケミカルリサイクル、天然物由来原料からの機能材料の開発、関連技術の融合によるサステナビリティに資する機能材料開発を推進、資源循環型の機能材料の創出を目指すとともに、低環境負荷型の循環社会の実現に貢献していくとしている。

連携研究ラボは、企業のニーズにより特化した研究開発を実施するため、その企業を「パートナー企業」と呼び、パートナー企業名を冠した連携研究ラボ(冠ラボ)を産総研内に設置。パートナー企業は研究者・研究資金などを、産総研は研究者・研究設備・知的財産などの研究資源を提供し、パートナー企業からの出向研究者と産総研からの研究者が共同で研究開発する仕組み。新しいラボは、産総研のつくばセンターと関西センターの2カ所に拠点を置き、複数の研究領域からなる体制で、並行した研究開発を実行する。

産総研は、触媒化学技術とこれを基にしたバイオマスからの機能化学品創生技術(つくばセンター)や生分解性ポリマーに関する合成・評価・解析技術(関西センター)を保有しており、これらの技術とDICが保有する有機分子設計・高分子設計技術とを融合することで、オープンイノベーションによる技術開発を行う。また、連携研究ラボにおいて両者の人材、技術を緊密に交流させることで、質の高い人材開発にも取り組む。

バイオリファイナリーは植物由来のデンプン、セルロースなどの多糖類や、油脂、リグニンなど、広くは農産廃棄物、食品廃棄物などのバイオマスをバイオ技術、触媒技術で燃料や化学品に変換する技術体系。同ラボではカーボンニュートラルで地球温暖化の抑制に貢献するバイオベース材料や、環境負荷が低く海洋プラスチック問題低減にも寄与する生分解性材料の開発をさらに加速させるとともに、機能材料を新たな原料として再資源化する“資源循環型の技術開発”を目指す。

【引用サイト】
「DIC-産総研 サステナビリティマテリアル連携研究ラボ」設立、循環社会実現に貢献


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THINK WASTE 編集部

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