住友化学(東京都中央区)は4月1日付で、石油化学品研究所(千葉県袖ケ浦市)に、環境負荷低減の技術開発を行う研究グループを新設すると発表した。

このグループでは、同社が石油化学品事業などで培ってきた触媒や化学プロセスの設計といったコア技術を活用し、炭素循環や温室効果ガス排出削減に関する環境負荷低減の技術開発に取り組む。

新グループでの開発テーマの例は下記の通り。

  • ごみ由来のエタノールを原料にしたポリオレフィンの製造技術
  • 廃プラスチックのケミカルリサイクル技術
  • 二酸化炭素を用いた化学品製造技術
  • 化学製造プロセスへの省エネルギー技術導入
  • 省エネルギー排水処理システムの開発

現在、複数の研究所に分散しているテーマを石油化学品研究所に集約し、研究者を約30名体制に強化することで、開発を加速させるとともに新規テーマにも注力する。また、環境負荷低減技術を石油化学部門における新機軸とするために、優れた技術を持つ企業やアカデミアなどと積極的に連携し活動を進めていく。

産学連携もすでに開始しており、住友化学と室蘭工業大学(北海道室蘭市)は先日、廃プラスチックを化学的に分解し、プラスチックなどの石油化学製品の原料として再利用する「ケミカルリサイクル技術」に関する共同研究を推進すると発表した。住友化学は、京都大学(京都府京都市)と、次世代二次電池として注目されている固体型電池の実用化に向けた材料と要素技術の共同開発を行うことでも合意している。

住友化学の研究開発体制は、事業活動の維持・強化・拡大をテーマとする「事業部門研究所」、新規事業分野へ進出するための技術開発や次世代製品・プロセス開発に関わる長期テーマ等に取り組む「コーポレート研究所」、保安・防災力や工場の競争力強化を目指した研究開発等を行う「生産安全基盤センター」で構成される。

事業部門研究所のひとつ、石油化学品研究所では、研究効率とスピードを追求したポリマーの開発、触媒や製造プロセスの開発・改良、構造解析などを行っている。また、エネルギー・機能材料研究所では、環境・エネルギー分野の事業拡大のための研究開発に取り組んでいる。

住友化学は、経営として取り組む最重要課題(マテリアリティ)の一つに環境負荷低減への貢献を掲げている。引き続き、環境負荷低減技術など、社会課題に対するソリューションの早期創出を目指していく。

【引用サイト】
住友化学、廃プラリサイクルなど「環境負荷低減」技術の開発体制を強化


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THINK WASTE 編集部

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