畜産業の牛舎で使用される敷料を繰り返し再生利用できる装置を開発

 クラボウは、廃プラスチックを燃料とした敷料の再生装置を開発し、正式に販売を開始したことを発表した。

 日本全国では東京ドームの75倍にも相当する家畜排泄物が毎年排出され、そのうち半分以上が肉牛や乳牛などの牛からの糞尿である。牛舎では、これらを吸収・処理するために、わらやおが屑、木屑などをしいて牛の安楽性を保つ敷料が使用されている。衛生管理のために敷料は毎日新しいものへ入れ替える必要があり、大量に発生する敷料の大半は堆肥化して農地に還元される。しかし、近年では大規模な木質バイオマス発電施設の急増により木質系原料の価格が高騰し、畜産農家の経営を圧迫しているという。さらに、使用済み敷料は農地に還元するまで長期間保管しなければならず、貯蔵場所や悪臭、衛生管理対策は農家にとって大きな課題である。

 クラボウの敷料再生装置は、産業廃棄物の古紙やプラスチックを原料とした固形燃料(RPF)の燃焼装置を組み込み、廃プラスチックなどの資源を有効活用しながら農家の課題を解決する装置だ。独自の燃焼・廃棄物処理技術によって強力な殺菌・乾燥能力をもち、糞尿を含む使用済みの敷料を含水率20〜40%のサラサラな新しい敷料へ連続的に再生することで、敷料の購入費用を大幅に低減させ、使用済み敷料処理の手間も解決できる。


画像:クラボウ コーポレートサイトより引用

 現在は酪農家向けの敷料へ対応しているが、今後は異なる敷料にも対応を広げ、肉牛農家よりも大規模な農場向けの敷料再生にも対応できるよう開発を進めていくそうだ。


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THINK WASTE 編集部

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