大日本印刷、モノマテリアルのPPフィルム素材を開発

 大日本印刷は、液体の内容物に対応可能なポリプロピレン(PP)の単一素材(モノマテリアル)のフィルムパッケージを開発した。複層素材からなる通常のフィルムパッケージと同等のバリア性を備えており、すでにドールゲート社のシャンプーとコンディショナーの小袋(サシェット)に採用され、東南アジア市場で販売されている。

 海洋プラ問題をきっかけに進む世界的なリサイクルの取り組みの中で、多くのグローバル企業はパッケージを100%リサイクル可能にすることを宣言しており、コルゲートは2025年までにプラスチックパッケージを全てリサイクル・再利用・堆肥化可能にすることを表明している。

 大日本印刷は、食品や日用品などへの使用に向けて、リサイクル性を高めたモノマテリアル包材を2018年から開発を進めている。今回のPPモノマテリアル包材は、フィルムに複数の機能を付加して積層させることでリサイクル性を高めたパッケージだ。アルミ蒸着PETを使用したメタリック調のフィルムパッケージと同等の物性と外観で、モノマテリアル化を実現しており、高いバリア性を有している上、香りも保持でき、さらに既存の充填機での製造が可能だ。コルゲート社の開発評価の協力を経て採用に至ったという。

 同PPフィルムは、軟包装業界における循環型経済を推進するEUのコンソーシアム「Circular Economy for Flexible Packaging (CEFLEX)」のガイドラインに準拠した設計が可能だ。ドイツのリサイクル適性の認証を受けており、「Made for Recycling」マークを取得している。複層素材から単一素材への切り替えによる、リサイクル性の向上に大きく期待できる。
 


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THINK WASTE 編集部

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