アメリカ、統合型リサイクル施設建設へ

アメリカのリサイクル・廃棄物事業業者Republic Servicesは、アメリカ国内初となる統合型リサイクル施設の計画を明らかにした。この施設Republic Servicesポリマーセンターでは、消費財や包装材メーカーを中心に近年増加しているプラスチックリサイクル材の需要をまかない、更なる資源循環を目指す。
ポリマーセンターでは、廃棄物回収から高品質なリサイクル材を用いた包装製品の生産、配送までを統合された事業ラインで行う。

現状アメリカでは、各企業が自主的な持続可能性の宣言を行い、消費者向け包装に使用するPCR材の使用量の増加に取り組む一方、カリフォルニア州やワシントン州などにおいては使い捨てプラスチック容器や包装におけるリサイクル材の使用を法律で定めている。しかし、このような需要がありながら、高品質なリサイクル材を事業者に安定供給できず問題となっている。

Republic Servicesポリマーセンターは高品質なリサイクル材を安定的に供給することで、年々高まる需要を満たし、製造業者のPCR材使用目標を支援したい考えだ。そのほかにも、ダウンリサイクルされる素材を減らし、ライフサイクルの長期化という課題にも取り組む。
ポリマーセンターではこの需要と供給のギャップを埋めるべく、アメリカ国内から回収された廃棄物を元に、食品グレードやその他の包装材に使用できるリサイクル材を提供していく。

住宅や商業施設から排出された硬質プラスチックは各地のリサイクルセンターで回収・選別されたのち、Republic Servicesポリマーセンターに運ばれ、粉砕、洗浄、色選別などが行われる。ポリマーセンターは、年間1億ポンド(訳4500トン)以上のリサイクル材生産能力を持ち、PETボトルなどの水平リサイクルも行われ、食料品にも使用可能な100%リサイクルPETフレークも生産される予定だ。また、洗剤の容器などに使われているHDPEやPPなども素材や色ごとの選別が可能になる。

最初のポリマーセンターは、2023年にラスベガスで運転を開始する予定になっており、主にPCR材の需要が高まっているアメリカ西海岸においてRepublic Servicesが回収したプラスチックが運び込まれる予定だ。Republic Servicesでは、ラスベガスの後、2つから3つの同様施設の建設も構想されており、アメリカ全土の資源循環を加速させていきたい考えだ。


【引用元】
*本記事に掲載している写真と本文は関係がありません

この記事を書いた人

THINK WASTE 編集部

こんにちは、THINK WASTE編集部です。ご覧いただき誠に有難うございます。国内外のリサイクルの取組事例や再生可能エネルギー技術、資源循環型社会構想など、先進的な廃棄物利活用に関する情報をお届けいたします。