宇都宮市で国内最大級の消化ガス発電設備が稼働

 3月28日(月)、宇都宮市上下水道局「川田水再生センター」(栃木県宇都宮市川田町)で、消化ガス発電設備の発電起電式が開催された。
 川田水再生センターでは、下水処理の過程で年間約330万N㎥のバイオガス(メタンを主成分とした可燃性のガス)が発生している。これまで、循環型社会の形成や再生可能エネルギー(バイオマス)における貴重な資源として、消化ガスを焼却炉の燃料等へ活用してきたが、老朽化に伴い汚泥焼却炉が稼働停止することから、引き続き消化ガスを有効活用するため、リン酸形燃料電池を利用した新たな発電施設の建設を進めてきた。
燃料電池発電設備は、下水汚泥より発生するバイオガスの主成分であるメタンから水素を取り出し、空気中の酸素と化学的に反応させることで、電力を創る発電装置。発電効率が高く、メンテナンスが容易、化学反応を利用して発電するため、騒音・振動がほとんどなく、排ガスの発生がないなどの特徴がある。
同設備の発電能力は840kW(105kW×8台)で、年間発電電力は最大で約717万kWh(一般家庭の約2,000世帯分の年間電力使用量に相当)。下水処理施設から発生する、消化ガスを活用したリン酸形燃料電池による発電方式では、国内最大級の施設となる。
消化ガス発電施設建設等工事は、代表構成員としてメタウォーター、構成員として宇都宮市内の電気工事業者である協新電工、美工電気の3社による建設共同企業体が受注し、2014年から建設を進めてきた。
同設備は、「電気事業者による再生可能エネルギーに関する特別措置法」に基づき再生可能エネルギー発電設備の認定を受けており、4月1日から売電を開始している。発電起電式には、宇都宮市市長の佐藤栄一氏をはじめ、多数の関係者が参加した。

画像:起電スイッチを押す佐藤市長(右から二番目)と津田上下水道事業管理者(右端)(メタウォーター株式会社


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THINK WASTE 編集部

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