下水汚泥の肥料化・燃料化技術実証事業がB-DASHプロジェクトに採択

 月島機械(山田和彦社長)、サンエコサマール(本橋時男社長、以下SET)、日本下水道事業団(以下JS)、鹿沼市、鹿沼市農業公社の5社からなる共同研究体は、国土交通省が実施する下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)において、「脱水乾燥システムによる下水汚泥の肥料化・燃料化技術実証事業」を提案し、平成28年度実施事業として採択された。
 同提案は、中小規模の下水処理場を対象とした脱水乾燥システムを用いて乾燥汚泥を製造し、下水汚泥の肥料化・燃料化など多様な有効利用への適応性や設備の性能、ライフサイクルコスト縮減等を実証するもの。
 従来の乾燥技術では、加熱面への汚泥の付着対策が必要で機器やシステムが複雑となりコスト高となっていたが、同提案では、機内二液調質型遠心脱水機から排出される汚泥の性状(低付着性で細粒状)を利用し、機器構造やシステムをシンプルにし、安価な設備にすることが可能となる。また、乾燥汚泥含水率の調整範囲が広く、単一の設備において多様な用途を確保できる。
 実証事業では、汚泥の有効利用を図るため共同研究体の構成員と協力することにより、肥料化と燃料化を組み合わせたスキームを確立。特に、農業公社の協力のもと、肥料化への適応性を実証に、JSの持つ知見をいかし技術の普及へ向けた取り組みを推進する。また、産業廃棄物の収集運搬、中間処理および廃熱を利用した発電事業のノウハウを保有するSETとの連携を図ることで、下水汚泥の燃料としての利用方法を確立し、地産地消のスキーム構築を展開していく予定。

画像:月島機械株式会社HPより


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THINK WASTE 編集部

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