香川、国内初の乾式メタン発酵施設完成、実証開始

 NEDOプロジェクトにおいて、株式会社富士クリーンは、国内初の縦型乾式メタン発酵施設を、香川県綾川町の自社敷地内に完成させた。

 この施設では、家庭の生ごみ、食料残渣、家畜糞尿などを原料に、3,000m3の規模の国内最大級のメタン発酵タンクよりメタンガスを生成し、自社に熱電供給することでエネルギーを有効活用する。今後、試運転を行い、2018年10月には実証運転を開始する予定だ。

 この取り組みを通じて、地域に根ざしたバイオマス発電システムを構築し、資源リサイクルや温室効果ガス削減による環境負荷軽減の実現を目指している。

 このプラントは、国内初となる縦型乾式メタン発酵施設であることに加え、前処理設備として高効率選別装置を国内初導入している。これにより、廃棄物からバイオマスを効率的に選別・回収できる。さらには、バイオガス化装置、エネルギー変換設備も兼ね備えている。近隣地域の一般家庭から出る生ごみに加え、食料残渣、家畜糞尿、下水汚泥、紙ごみ及び難処理古紙類など、様々な廃棄物を73トン/日の規模で受け入れ可能である。

 縦型乾式メタン発酵施設は、撹拌器を必要とせず、省スペース省エネルギーである。高温発酵により分解スピードが速く、混合型系バイオマスに対応でき、排水処理も必要ないのが特徴である。

 発酵槽のタンクの大きさは国内最大の3,000m3、バイオガス生成量は9,500Nm3/日である。生成されたバイオガスはガス発電機と蒸気ボイラーにより電気と蒸気に変換され、自社内で実証施設/廃棄物処理施設内の回転機器などの駆動用電気や加熱用蒸気として有効活用される。さらに、ガス生成プロセスで排出される発酵残渣は既存焼却施設の補助燃料として利用される。これまで埋め立てられていた高カロリーな廃棄物とこの発酵残渣を混合して焼却することで、埋立処分量が削減され最終処分場の延命化につながるとともに、焼却燃料の削減も可能になる。

※写真は参照サイトより引用

【参照サイト】http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100967.html


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THINK WASTE 編集部

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