地域の複数の再エネを管理し、余剰電力でCO2フリー水素を製造

株式会社 IHIは、株式会社北九州パワー、北九州市、福岡県、福岡酸素株式会社、ENEOS株式会社とともに、自治体新電力*1によって発電された再生可能エネルギーを活用したCO2フリー水素の製造・供給の実証事業に取り組んでおり、その一環として11月25日から複数の再エネを同時制御する「水電解活用型エネルギーマネジメントシステム」を活用した水素製造の実証実験を開始した。

*1自治体新電力:自治体が出資などを行い、限定された地域を対象に電力の供給を行う小売電気事業。

脱炭素社会へ向け北九州では再エネの導入が進んでいる一方、電力の需給バランスを維持する為、地域の余剰再エネを出力制御する状況が発生している。今回の実証事業ではこのような余剰再エネを有効活用し、CO2フリー水素の製造・供給にかかるコストの削減を目指す。今回の実証実験は、再エネ電力約16万kwが集積し、近隣地域では水素供給の実証実験が行われている北九州市響灘(ひびきなだ)地区にて行われる。

この実証事業においてIHIは、ごみ発電(バイオマス)・太陽光・風力などの発電量変化の特製が異なる複数の再エネを同時に制御し、再エネ電力から水電解装置で効率よく水素を製造することが可能になる「水電解活用型エネルギーマネジメントシステム」の開発を担当している。IHIは加えて、このシステムの開発だけでなく、水素製造・供給コストやCO2削減量などの検証も行う。

今後IHIは、再エネからの水素製造だけでなく、カーボンリサイクル技術を活用し水素とCO2からメタンやオレフィン*2を製造し、更なるカーボンニュートラル社会へ貢献していきたい考えだ。

*2オレフィン:炭素と水素の化合物の総称で、燃焼しても有毒ガスが出ない素材。ポリプロピレンやポリエチレンなどがある。


【引用元】
*本記事に掲載している写真と本文は関係がありません

この記事を書いた人

THINK WASTE 編集部

こんにちは、THINK WASTE編集部です。ご覧いただき誠に有難うございます。国内外のリサイクルの取組事例や再生可能エネルギー技術、資源循環型社会構想など、先進的な廃棄物利活用に関する情報をお届けいたします。