
日本生協の「地球クラブ」 4月から生協事業所168カ所へ電力供給

日本生協連の新電力会社(Power Producer and Supplier=PPS)「地球クラブ」は、2015年4月1日から、首都圏にある日本生協連の事務所と生活協同組合コープみらい(本部:さいたま市)の事業所の計168カ所に、契約電力、計20MW規模の電力供給を開始する。
日本生協連は、原子力発電に頼らないエネルギー政策の実現と持続可能な社会をめざし、再生可能エネルギー普及の一環として2012年から、全国7カ所の自社物流施設に太陽光発電設備の設置を進めてきた。また、2014年9月には、岩手県野田村に建設される木質バイオマス発電所「野田バイオパワーJP」へ東北の3生協とともに出資している。
「地球クラブ」は、再生可能エネルギーの発電と利用を一体的に推進するため、2014年6月20日に設立した新電力会社。事業開始に向け進めてきた準備が整い、2015年4月1日より、首都圏にある日本生協連本部事務所や商品検査センター、コープみらいの店舗、宅配センターなどへの電力供給を開始する。
当面の電源調達は、日本生協連の自社物流施設とコープみらいの物流施設に設置した太陽光発電による2.5MWと、天然ガス発電や工場余剰電力などの外部調達を予定。2016年からは、野田バイオパワーJPの稼働に伴い、ここからの調達も見込んでいる。
日本生協連では、新電力会社の事業を通じ、太陽光発電や木質バイオマス発電など、再生可能エネルギーのさらなる普及促進を目指す。
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