米GM、全製造拠点にリサイクルの取り組み拡大 埋立て廃棄物をゼロに

米ゼネラルモーターズ(GM)は、製造拠点で埋立処分となる廃棄物をゼロとする取り組みを、カナダ、メキシコ、南米にあるすべての製造拠点に拡大すると発表した。すでにこれらの拠点では、日常的な生産活動に伴うすべての廃棄物をリサイクル・再利用するとともに、エネルギーに変換している。

この取り組みは、埋立地不要の廃棄物処理プログラム(landfill-free program)として展開しているもの。今回新たに27施設が埋立廃棄物ゼロ拠点として認定された。これにより、GMの埋立廃棄物ゼロの製造施設と非製造施設は、全世界で142カ所になった。これは他の自動車メーカーをしのぐ規模だ。

グローバル規模での廃棄物管理への取り組みは、効率性の向上、利益の創出、コスト削減につながるため、会社の経営にとっても重要である。

そのことから、79カ所の埋立廃棄物ゼロの製造拠点では、日常的な生産活動に伴う廃棄物のうち、平均で約96%が再利用やリサイクル、または堆肥用に回され、残りの4%はエネルギーに変換されているという。

廃棄物ゼロを推進しているのは同社のローカルチーム。これについてサステナブル・ワークプレイス担当のGMバイス・プレジデントは、「実際の生活や労働の場であるコミュニティーを改善するため、革新的で持続可能なソリューションを見つけ出そうする彼らの努力により実現している」と述べている。

例えば、カナダの製造拠点では、埋立処分となる廃棄物をすべて生産活動に流用することで資源を維持し、温室効果ガスの排出削減を実現している。小規模でシンプルなソリューションでも、その効果を発揮しつつあるという。

具体的にはオシャワの組立工場とカナダのテクニカルセンター(オシャワ・キャンパス)では、簡易キッチンや人通りの多い場所にゴミ・堆肥・リサイクル用の新しいコンテナシステムを設けたことでリサイクル効率が向上している。現場での指導や従業員の参加により、回収ボックスを利用したリサイクル率は、2016年以降、45%から80%に増加した。

もうひとつの方策として、廃棄物を有効な資源と捉え、その可能性に目を向けることをあげている。南米のチームは、廃棄物削減のための創造性に富んだ、シンプルなソリューションを模索している。

例えば、古いコンクリートを敷地内の新しい歩道に再利用したり、塗装工程で使った油が染み込んだクロスを廃棄せずクリーニングして活用している。

また、ブラジルにあるサン・カエタノ・ド・スル工場では、施設全体から出た空き缶を、サプライヤーが部品の出荷に使用していたビニール袋に入れて廃棄している。この取組みにより、毎年約8,000枚のビニール袋の埋立処分を回避することができたという。

この取り組みには、グローバルな事業展開と社外との協力関係、ベストプラクティスの共有がカギとなる。

この実践のためGMは米国「Materials Marketplace」を支援している。これは、従来の産業廃棄物フローと異なるフローをマッチングさせて新しい製品や収益機会につなげるための、企業向けオンライン・データベースだ。

また、GMでは、埋立廃棄物ゼロの青写真を共有するだけでなく、毎年約25社を対象に、複雑化する廃棄物処理の最適な管理手法についても指導・育成している。

写真は参照サイトより引用

【参照サイト】https://www.kankyo-business.jp/news/016903.php


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THINK WASTE 編集部

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