シンガポール環境大臣 ゼロ・ウェイストを目指す

2019年は、シンガポールにとっての「Year Towards Zero Waste(ごみゼロへの年)」。シンガポールの環境水資源大臣マサゴス・ズルキフリ氏は、「私たちが普段何気なく消費している資源の使い方を見直すこと”」が必要だと国民に説いている。

「今必要なのはパラダイムシフトです。わたしたちは循環型経済モデルを採用しなければなりません。」マサゴス氏はこう述べ、これまでの生産、使用、廃棄という、直線的に資源が流れる経済モデルから、リユース、リサイクルをできるだけ長く行う循環型の経済モデルへの転換を訴えた。「伝統的に、私たちは資源を直線的に使ってきました。循環型経済では、資源を限りなくリユース、リサイクルすることにより、ゴミを宝に変えることができるのです。」と語る。

「ゴミを宝に変える」例としてマサゴス氏が挙げたのが、地元のジュース製造企業、Australian Fruit Juiceである。この企業では、ジュースの製造の際ゴミとして排出される果物の皮を、オーガニック洗剤の原料として再利用している。もう一つの例が、演説が行われた複合施設タンピネスハブだ。ここでは日々排出される700kgの食品廃棄物から、水や肥料を製造し、地域の住民に分配している。

シンガポールの2017年のゴミ排出量は770万トンに登り、40年前の7倍に達した。このままだと、シンガポール唯一の埋立場、セマカウは2035年までに満杯になってしまうという。一方で、街がゴミだらけかと思えば、そうではない。景観を保つため、ポイ捨てには厳しい罰則が科せられる。

「シンガポールが無駄のない国家になるために、わたしたち一人ひとりががそれぞれのやり方で貢献できるのです。」とマサゴス氏熱弁した。

※写真はイメージ

【引用サイト】ゼロ・ウェイスト国家を目指すシンガポール。環境大臣のスピーチから「無駄のない社会」を考える


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THINK WASTE 編集部

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