川崎重工の合弁会社 中国で環境配慮型ごみガス化システム7機を受注

川崎重工と中国CONCHグループとの合弁会社である安徽海螺川崎工程有限公司(以下、ACK)は、中国において川崎重工とCONCHグループが共同開発した環境配慮型ごみガス化システム「CKKシステム(CONCH Kawasaki Kiln System)」7機を連続受注した。

 今回受注したCKKシステムは、貴州省玉屏県向け、貴州省安順市向け、貴州省習水県向け、貴州省水城県向け、四川省峨眉山市向け、雲南省保山市向け、広西省扶綏県向けの計7機で、2015年11月までに順次納入する予定だ。

CKKシステムは、川崎重工のごみ処理技術・セメントプラント技術と、CONCHグループのセメントプラントにおける運転ノウハウを融合させることで実現した世界初の環境・省エネルギーシステム。既存のセメントプラントにごみ焼却炉を併設することで、セメント生産工程とごみ処理工程を一体化、ごみの無害化・減量化・再資源化を図る。

同システムは、ごみや下水汚泥をガス化し、そこで得られる熱エネルギーをセメント生産工程で有効利用することで、化石燃料およびCO2排出量を削減。ごみ・下水汚泥をガス化した後の灰などはセメントの原料として再利用し、従来のごみ焼却処理に必要な焼却灰の最終処分が不要で、完全なゼロエミッションを実現する。

また、ごみ処理の際に発生するダイオキシン等の有害物は、セメント焼成工程において無害化されるため、有害物処理専用の設備が不要だ。さらに、同システムは、既存のセメントプラントにごみ焼却のガス化炉を併設するだけでよいため、新規にごみ焼却処理施設を建設する場合に比べ、初期費用を抑えることが可能となる。

川崎重工とACKは、今回の受注を含め中国向けに19機の受注実績を持つ。これまでにも、CONCHグループ傘下で中国最大手のセメントメーカーである安徽海螺水泥股份有限公司(CONCHセメント)の安徽省銅陵市の工場(ごみ処理量300トン/日)、貴州省貴定県の工場(ごみ処理量200トン/日)などに5機を納入し、順調に稼動している。

中国や東南アジアをはじめとする新興国では、都市化の進展に伴い増加する都市廃棄物の処理が喫緊の課題となっている。特に中国では、2013年10月に発令された国務院通達で、既設セメントプラントの10%以上でごみ処理が義務付けられたことから、今後もCKKシステムの需要拡大が見込まれる。

川崎重工では、CONCHグループとの合弁事業として、ACKをはじめとする合弁3社を設立し、新興国における環境・省エネルギー事業を積極的に展開している。


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THINK WASTE 編集部

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